数学嫌いの人のための数学 小室直樹
そんなに数学が嫌いというわけではなかったけど、何となく気になって読んでみた。内容は数学というよりも、社会の成り立ちとかキリスト教の考え方とか思想の根本に関わることとか、もっと幅広い事柄だった。数学とキリスト教と論理とがこんな風に結びつくなんて。神との対立から論理が生まれ、数学を育てる。中国の議論とは根本的に方法が異なる。その論理と数学から資本主義経済が成り立つ。その論理が成立しにくい中国で資本主義経済がどれだけうまくいくかは分からない。とても読みやすく、なるほどそういうことだったのか、と納得することが多かった。高校の時くらいに教えて欲しかったなあ。そしたら苦手だった社会ももっと興味をもっていろんなことを勉強できたのに(今だから言える?)。
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