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虹の解体  リチャード ドーキンス

 高校の物理で波動を習ったときに覚えた感動を、もう一度思い出し、さらに深い感動を味わった。光も音もこんな風に解体されるんだ、と。そして、感覚器と脳とのつながり、人間の脳というものの不思議さ、巧妙さを思い知り、私たちはいつでもバーチャルリアリティの世界にいるのと同じなのか、と驚嘆した。科学と「詩」は共存する。そして遺伝子のこと、生物の進歩ということ。私たちは変化に対して意義を見出そうとする。協力し合っている、とか、適応している、とか。それはある意味においては間違ってはいないかもしれないけど、生物はそんな地球規模の意志を持っていたりはしないのだ。そのこと自体はこの本を読む前から何となく自分で感じていたことだった。微生物が他の生物のために役に立とうと思って生きているとは思えなかったから。「利己的な遺伝子」を読んでいないので、その辺のことはそちらに詳しく書いてあるのかもしれない。ところどころ難しく感じるところはあったけど、科学に対する考え方、感動の仕方?を改めて認識した。

虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか

虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか

  • 作者: リチャード ドーキンス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本


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