SSブログ

泣きはらした話その1「壬生義士伝」  浅田次郎 [小説]

壬生義士伝 上   文春文庫 あ 39-2

壬生義士伝 上 文春文庫 あ 39-2

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 文庫


壬生義士伝 下   文春文庫 あ 39-3

壬生義士伝 下 文春文庫 あ 39-3

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 文庫


 その日は当直だった。そろそろ皆寝静まった夜の11時前、当直室に入ってふう、と一息ついていたときに、つい目に入ってしまったのがこの文庫本だった。もともと新撰組は好きで、というか司馬遼太郎の「燃えよ、剣」を学生時代に読んで土方歳三のファンになっていて、さらに5年前くらいに函館を旅行したときに初めて写真を見て、「うわ、思ってたよりかっこいい」とさらにファンになっていた。
 で、新撰組の話か、ちょっと読んでみようかな、くらいの気持ちで読み始めた。いつもなら、電話が入ったり、なんだかんだ邪魔が入るのだが、なぜかその日は一度も邪魔が入らなかった。読み始めは、「なにこれ、なんだか読みにくいなあ」と思っていた。場面(時期)が行ったり来たりするし、いまいちぱっとしない男の話みたいだし…。ところが読み進んでいくうちにかなりはまり込んでいた。上の最後のほうはもう既にぼろぼろ泣いていた。上を読み終わったのは1時過ぎだった。でもそのまま寝るには入り込みすぎていた。そのまま誰にも邪魔されないまま下に突入し、最後まで読んでしまった。読み終わったのは4時前くらい。故郷や家族を思う気持ち、故郷に残してきた長男と、長男の学校での話にも泣かされ、長男が函館まで行くところにも泣かされ、「参った」。浅田次郎の本はそれまで読んだことがなく、「鉄道員」の映画を見ただけだったのでよく知らなかったが、うまい、と思った。映画化もドラマ化もされているけれど、私の中でのイメージが壊れてしまいそうなのでどちらも見ていない。見た人によると映画もドラマもよかった、というので、見ようかどうしようか迷っている。
 翌朝赤く腫れた私の眼を見て、「昨日大変だったの?」と寝られないほど仕事があったかと思われてしまった。
 ついでにNHKの大河ドラマ「新選組!」は、土方歳三がかっこよかったのと演技もよかったので、個人的にはまあまあ気に入っている。けど函館まで行かなかったのがちと残念。

燃えよ剣 (上巻)

燃えよ剣 (上巻)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/05
  • メディア: 文庫


燃えよ剣 (下巻)

燃えよ剣 (下巻)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/06
  • メディア: 文庫


鉄道員(ぽっぽや)

鉄道員(ぽっぽや)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 文庫


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。